Mar.11.1998


狩野川[かのがわ]概要kanogawa

 天城山を始め伊豆半島中部の山間部を集水域とし、無数の支流の流れを集めながら、修善寺(しゅぜんじ)あたりから水量がまとまってくる。

 修善寺より上流側は、本流支流とも水量が少なく勾配が急なため一般の川下りには適さない。 増水時にエキスパートのゲレンデになり得るかもしれないが、未調査である。 

 修善寺から大仁(おおひと)、伊豆長岡あたりはまだ水もきれいで、川縁の自然や景色を楽しみながら気持ちのいいツーリングができる。 大きな瀬はなく、1〜2級の流れで、初心者やファミリーにも良い。 しかし、全般に浅めのためファルトは注意が必要。 また、易しいとは言えテトラポットや杭、鉄筋等の人工障害物もあるので前方には十分注意し、怪しい所は早めの上陸を心がけたい。

 なお、6月1日の鮎釣り解禁以降は釣り人が非常に多く、秋までカヌーはおあずけとなる。

 伊豆長岡から左に分流してダイレクトに駿河湾に注ぐ狩野川放水路は、途中1km程のトンネルで山を潜るので、当然カヌーは不可である。

 韮山、清水町と下るにしたがって、徐々に生活廃水による汚れが気になり始める。 相変わらず瀬らしい瀬はなく、このまま海まで航行可能であるが、沼津市に入るとかなり汚い。

 途中、湧き水で有名な柿田川が流れ込む。

 10年以上前に、狩野川から柿田川を溯って水源近くまで行った事がある。 少し臭い狩野川から一点の曇りもない清流に入ると心まで洗われる気分だったが、突然「コラー! 入るなー!」と怒鳴られた。 地元の自然保護活動家のおじさんであった。

 もしそこに守るべき自然があり、それがカヌーの進入によって本当にダメージを受けるのならば、進入を自粛しなければならない事は重々承知している。 しかし(少なくとも当時は)川から見える場所に「入るな」とか「貴重な自然が・・・」のような看板はなく、我々にはなぜ怒鳴られるのか理解できない状況であった。(後で知ったのだが、水中のミシマバイカモなどの植物を傷付ける、と言いたいらしい。確かに最近は湧水量が減り、その危険性は年々増していると思う) このおじさんにカヌーを排除する権限があるのかどうかは別にして、いきなり頭ごなしに怒鳴りつけるような方法で周りの理解を得られるのだろうかと、こちらが心配になってしまう。 この時も、血の気の多いパドラーと、売り言葉に買い言葉で喧嘩状態であった。 ちゃんと説明すれば味方になる人を、みすみす敵に回しているのである。 あのおじさんは、まだ元気だろうか。

 だいぶ脱線してしまったが、私はその後柿田川には近づかない事にしているので、最近の状況はまったく知らない。


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